金正男殺害に何故空港が選ばれたのか
金正男殺害事件が驚きのニュースとして世間の注目を集めています。
ニュース番組をみて思ったのですが、空港といえば人通りは多いし、監視カメラもあります。
危険物を持ち込むためのハードルも高い。
しかも国際空港となると警備が厳しいイメージを抱くと思います。
それなのになぜ空港が選ばれたのかよくわからないなと思ったため、個人的に考察してみようと思いました。
もちろん、別になにかしらの関係者ではないので情報もまるでありませんし、単なる一般人として考察を行います。
画像はwikipediaより、マレーシアのクアラルンプール国際空港です。
(クアラルンプールと聞いてまず水曜どうでしょうが浮かびました)
まず前提として、真相は未確定ですが北朝鮮による計画的犯行として考察を始めます。
あなたがもしも金正恩だとしたら、殺害場所に空港を選ぶ理由はなんでしょうか。
仮説がいくつか浮かびます
①金正男を計画的に殺害するためには空港を選ぶ以外になかった
①-1 警備上の空白が空港でしか生まれなかった
暗殺しないよう助けてほしいと金正恩にも直接手紙を送っています。
つまり、暗殺を警戒する正男の周囲には一定水準の警備体制が整っていたのではないかと予想できます。
例えばそれが、空港を出た後に警備されるような仕組みだとわかっていれば、空港を出た後は殺害が難しくなります。
金正男は空港以外では常にSPを付けるような警備体制だったならば、計画的犯行を行える場所は空港しかなかったと考えられます。
つまり警備上の空白をつくために国際空港を選んだという可能性が一つ浮かびます。
①-2 金正男本人が空港では油断していることがわかっていたため
計画的犯行ということは、普段正男の行動パターンは事前に調査されていたと思います。
そしてなんと顔にVXを塗り付けるという殺害方法が選ばれています。
個人的には針のようなもので毒物を体に入れるなどでもよいのではと思いました。
つまり、今回の殺害方法はひどく目立ちますし、殺害方法としても難易度が高いように思います。
確実に殺害するための計画で、このような殺害方法をわざわざ選ぶでしょうか。
ひとまずここでは今回の殺害法を選んだ理由はおいておきます。
まずこの殺害方法を実行するためには、普段から対象が警戒心を弱めている時間と場所を知る必要があると思います。
人が近づいてきて気づきにくい場所といえば、やはり人が多いところでしょう。
例えば、正男が普段の生活時と異なり空港では垢の他人と会話する場面が頻繁にみられるなど、
警戒心が薄いと思われる行動を取ることがわかっていたため、今回のような顔に毒物を塗るという殺害方法を実行できると考えたのでないでしょうか。
まさか警備の固い国際空港で殺されるとは正男氏も考えなかったのでしょう。
その心の隙をついたわけです。
①-1に述べた、警備状況と合わせて考えると納得しやすい理由です。
このように、①計画的殺害方法に空港を選んだ背景は金正男の警備状況と普段からの行動から空港しかなかったという理由が予測できました。
ですが、もしも空港以外でも殺害できるのに、わざわざ空港を計画的犯行の場として選んだとしたらどのような理由が考えられるのでしょうか。
②空港以外でも可能なのに空港で敢えて金正男を殺害する理由
②-1 国力の示威
空港を敢えて選んだ理由には北朝鮮の思惑が絡んできます。
まず、今回の殺害方法は難易度が高い。
イスラム国をはじめテロが警戒される国際空港で北朝鮮は殺害計画を実行しました。
つまり北朝鮮は要人を暗殺する気になれば警備厳重な状況下でも暗殺ができることを各国に示しそうとしたのではないでしょうか。
少なくともこれで、北朝鮮が暗殺を目論む場合に北朝鮮と交流のある国では殺害が可能であることが一つのケースとして実証できたわけです。
その気になれば、爆弾すら仕掛けられたのかもしれません。
要するに北朝鮮としての本気を示したわけです。
もしもこの後北朝鮮による犯行であると確定しないならば、はっきりいえばやりたい放題でしょう。
いくら他国が北朝鮮の犯行だと主張しても、北朝鮮は今回関係国に示している態度を今後も同じようにとるだけで良いのです。
ある意味世界中で俺たちはやりたい放題だと示したかったのかもしれません。
②-2 金正恩が目立ちたがりであるため
北朝鮮はミサイルの開発など、世界各国に対し挑発的な態度を頻繁に示しています。
挑発行為を繰り返す理由は、金正恩が注目を集めたいからと考えると納得できます。
何故注目を集めたいのかは生い立ちや北朝鮮の事情が絡むのでしょうが、例えば世界に対する影響力を持ちたいと考えているためかもしれません。
いくつかの殺害計画の候補がある中で、敢えて今回の殺害場所と殺害方法を選んだのは単純に注目を集めたいからと考えると納得できます。
北朝鮮を目立たせるために金正恩の部下が、敢えて難易度の高いミッションをこなして出世を目指したというストーリーも予想できますね。
考察は以上になります。
空港で殺害が行われた理由はまだまだ考えられますが、特に思い浮かんだものをここで紹介しました。
今回の事件にはまだまだ謎が多いです。
北朝鮮がいくら目立ちたいからといっても交友国との断交につながる行為を行う理由もいまいちはっきりしません。
北朝鮮の交友のあるマレーシアでの殺害で、犯行には同じく交友のあるインドネシア人とベトナム人を使っています。
北朝鮮以外の国が北朝鮮を瓦解させるために行ったとも捉えることができる事件です。
主犯は現時点で不明ですが、北朝鮮が介されたということは現時点で間違いありません。
もしも真相は闇の中となった時、今回この事件を計画した組織は北朝鮮を介して同様の犯行計画を考えることも予想できます。
例えば暗殺や犯罪ビジネスも可能です。
今後なぜ空港が殺害場所に選ばれたのかを含めて、真相を明らかにするべき事件です。