発展の考察

今日は発展について考えます。

現状起業に向けて動いておりまして、起業関連の本を読むことが多いです。その一つ「起業したい人への16の質問」という本に、"現在の社会において、あなたが一番解決しなくてはいけないと思っている問題は何ですか?"という問いがありました。

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↑こちらの本に依れば、なんでも真の成功を掴む偉大な起業家はインパーソナルドリーム(他の誰かのための夢)で動くそうです。そういう夢こそ情熱と興奮と目的をもたらすものだと。じゃあ自分のインパーソナルドリームは何かなと考えてみたところ、ぱっと思いついたものは秋田の発展でした。他にもいくつか浮かびましたが、せっかくなんでこれを深めようかなと。

では、自分自身の思う秋田の発展って何?何を以て発展?どういう形?っていうのを考えてみようということで、ブログで考察してみようというのが本日の内容です。

 

発展という言葉の意味と類語を確認

まず、発展を辞書等で調べます

 

Wikipediaでは

発展 - Wikipedia

"ゲイ用語としての「発展」については「ハッテン」、「発展場」をご覧ください。 

発展(はってん)とは、物事の勢いなどが広がること、転じて潜在的な可能性が実現し、栄えること、または進み伸びることである。"

とあります。

 

また国語辞書では、

はってん【発展】の意味 - goo国語辞書

"1 物事の勢いなどが伸び広がって盛んになること。物事が、より進んだ段階に移っていくこと。「経済が発展する」「大事件に発展する」"

となっています。

 

次に、和英辞典では

発展の英語・英訳 - 英和辞典・和英辞典 Weblio辞書

発展とは、expantion、development、growth、evolveとあります。

つまり、拡大、開発、増加、進化などが当てはまるようです。

 

最後に、類語辞典

発展の同義語 - 類語辞典(シソーラス)

実に多くの言葉が乗っています。いくつか紹介しますと、

"以前よりも勢いが盛んになること。振興 ・ 発展 ・ 向上 ・ 進展 ・ 進歩"

"技術的に発展する。近代化"

"文化が進んだ状態になること。開明 ・ 開化 ・ 進歩 ・ 発展"

"物事の段階がより進むこと。飛躍 ・ 躍進 ・ 発展 ・ 進歩 ・ ジャンプ ・ ジャンプアップ"

さらに、発展の対義語は衰退です。

 

以前人口減少問題について考察しましたが、人口減少は衰退の要素だと思います。そして以前のままであろうとすることを維持、継続。そして悪い意味では停滞と言うと思います。

ひとまずこれにて発展の意味については確認できましたので、考察を進めます。

 

発展だけではなく、維持する

私は、衰退や停滞という状態は良くないと考えています。ならば必然的に目指すべきは発展なのかなと。しかし先ほど示しました通り、発展には近代化という意味も含まれています。日本で最も発展した都市と言えば東京でしょう。ただ私自身東京に住んだ経験がありますが、秋田を東京のように発展させたいのか問いかけた結果は否でした。というのも、これは東京らしいなと思えるものにはほとんど出会えませんでした。正直東京じゃなくても他にあるなと思えるものばかりが集まっているように映りました。勿論そこに生きる人たちの産み出すものは素晴らしいものが多いとも思いますが、東京らしさってなんですか?と人に聞いてもこれだという答えは聞くことができませんでした。つまり、アイデンティティーがはっきりしませんでした。

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そう考えると、フランスのボルドーブルゴーニュ、アメリカのサンフランシスコシリコンバレーのような外から見て一発で特色がわかるような地域が良いなと考えている自分に気づきました。では秋田らしさって何というと、思いついたものはなまはげ比内地鶏稲庭うどん乳頭温泉、竿燈まつり、花輪囃子などなど。他にも良い面も悪い面もあり、特色ある地域だと思います。私はこういった秋田らしさ、つまり秋田としてのアイデンティティーがありきで発展することを望んでいることに気づきました。というのも、この前近所をジョギングしていたらホタルを見かけました。まだ地元にホタルがいることにささやかながら驚き、感動を覚えました。そしていくら発展だからと言ってこういう光景がまるで見られなくなるような形は違うなと思ったのです。大なり小なり、発展だからといって多様性により既存のアイデンティティーが淘汰されるのは違うなと思ったわけです。

つまり、自分自身が目指す形は発展という言葉の意味は含めど、正確には発展さえすればよいというものではないと気づきました。大事なのはそのアイデンティティーと呼べるものを維持しつつ、発展を目指すことだと思います。ホタルがみられるだけならば秋田県以外でも見られます。むしろ東京都内でも見られると先日テレビで見ました。例えばホタルの見られる景色を維持したいなら、蛍を育て、放つことで東京でも自然維持活動が可能なのです。つまり、大事なのは維持に人が手を掛けることだと思います。結局のところ現状人間が地球上では最も影響力を持っており、多くの自然環境は人間によって維持されているわけです。異常気象や外来種の影響も含めてこれまでも秋田県の自然環境は存続の危機に立たされてきたわけで、それを維持してきたのは先人たちであり、その先人たちの意思と努力を引き継いでいくことでホタルの見られる景観は維持できると思います。

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このように、自分自身がこうあったほうがいいな、こうであってほしいと考える状態を積極的に"維持"することが私自身の思う発展を実現するに当たり不可欠だと思いました。では、維持すべき秋田のアイデンティティーとは何なのか?それこそ、個々人で異なる意見が出てくると思います。ただ、その際大事なのは共感だと思いました。当然ですが全員が全員同じようにこれが発展にあたり維持するべきものだと一致した考えを持っているとは思えません。しかし、同じようにこれは無くなってほしくない、無くしたくないと思える人は存在すると思います。そういった無くなってほしくないと思えるものが共感を得て、維持されて次の時代へ継承されていくものかと。というか、たいてい維持されているものは人を惹きつける魅力を持っていて、自然と継承され、関わっている人たちが無くなるなんて思うこともないと思います。ともかく、発展を目指す際"これは維持するべき"と思うものがあれば積極的に維持を目指すという行動方針を取ることにしました。

ちなみに、この際思ったこと。こういう維持したいものを見つける場合、自分自身に「秋田って何?」と問いかければその答えになるものが割と浮かんでくるなと思いました。よろしければお試しあれ。

 

発展の形

ではそのうえで、発展とはどういう形を指すのか?最初に思いついたものは社会問題の解決でした。人口減少、平均寿命、自殺率などの解決です。これらの今目の前にある問題の解決は基本的に共感を呼び起こす理念であり、人に一種の使命感を持たせるものです。これらの社会問題は個々人の動機となり、自身を奮い立たせる要素を持っていると思います。ですので、私も今後目指す発展の形としてこれらの問題の解決を視野に入れようと考えています。

それと、友人に秋田の発展とはなにかという質問をしたところ「平均年収を上げること」という答えが返ってきました。確信を得ているわけではないが、まずそれが正しいと仮定して先に進んでみる。もしも間違っていると思ったならば、修正すること。何が正しいのかなんて誰にもわからないし、何も始めていない今の時点で確信を得ることはできない、と。これを聞いてなるほどなと思いました。ひとまずそれが発展の形と信じられ、さらに自分がやりたいという気持ちをもてるならそれに向かって進むべきだと。実際労働者の低賃金は秋田県の問題になっています。よってほぼ正しいと思います。ですが、正しいらしいと思ったならば仮説を立てて実現に向けて動くという姿勢は目から鱗でした。というわけで、私自身も「平均年収の増加」は発展に繋がるという仮説を共有して動くことにしました。

後は具体的に自身の目の前を見て、それがどうなってほしいかを考えて、その結果が社会問題の解決や平均年収の増加に繋がるかを照合すればよいと思いました。このようにして、具体的な発展の形を見つけたいと考えています。

長々と考察しましたが、重要なのは思い描いた発展の形が自分自身に情熱と興奮と目的をもたらすものだと信じられることだと思います。具体的な秋田の発展の形について、より追求していきたいと思います。色んな形を妄想して行こうと思いますね。

 

今日はここまで。最後まで読んでいただきありがとうございました。